ベビーブローニング
コルトガバメントをはじめ数々の名銃を生み出したジョン・M・ブローニングが設計を手がけ、ベルギーの名門FNハースタル社によって開発されたコンパクトな自動拳銃が「ベビーブローニング」(※1)である。開発されたのは1905年で、以後1969年まで製造されロングセラーとなった。(※2).25ACP(6.35browning※3)という小型の拳銃弾を使用し、威力は小さいものの銃本体は非常に小型である。作動はストレートブローバックのストライカー方式。実際ポケットに入るサイズなので、特に護身用として重宝された。各部は衣服などに引っ掛りにくいようにデザインされており、隠し持つには最適である。なお、本編ではスリーブガン(腕に装着して袖に隠し、腕を伸ばすと手の位置に銃が出てくるというギミック)として使われている。

※1:M1906、あるいはブローニングベビーとも呼ばれる。

※2:ベビーブローニングの発売当時は、北米市場では銃器規制に抵触して輸入販売ができなかったため、この銃をベースにコルト社が仕様変更して1908年に発売した「コルト ベストポケット」も有名。1954年以降はこの銃も輸入販売が可能となり、ブローニング社が1969年まで販売した。

※3:銃の口径にはメートル表記とインチ表記が存在することを覚えておくと分かりやすい。アメリカではインチ表記がよく使われる。この場合6.35mm=0.25インチで、口径は「.25」もしくは「25口径」と表記される。

■DATA ベビーブローニング
口径:6.35×16mm/全長:102mm/重量283.5g/装弾数6発