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1. 「イノセント・ヴィーナス」企画経緯についてお教えください。 一年程前に、バンダイビジュアルのプロデューサーから、オリジナル企画出してくれないかと言われ、僕の方で考えたのが、金星(ヴィーナス)で発見された遺跡の中に眠る無垢な子供たち。その中心にいる一人の女の子(ヴィーナス)を巡る戦い。 それがもっとミリタリーでパワードスーツも出してくれということになり、話を地球、それも日本にして考え直そうとみんなでいじくってるうちに今の形になったのが去年の末頃です。 そこから、韓国に飛び、漫画家の高冶星さんと会い、キャラクター原案の打ち合わせ。企画書が作られました。 2. 制作にあたって最も重点を置かれている(こだわられている)ことは何ですか? アニメっぽい記号的な演出はやめようということ。 お話も台詞に頼らず、解りやすくしようと。(1話はあえて説明を省いてます。) 銃器に関しては無限にある銃弾、当たらないマシンガンとかは無しにしてちゃんと調べて描こうと。 仁が1話でモデファイプローンという射撃スタイルで撃つシーンがあるのですが、視聴者の方々からは変に寝転がって撃ってるようにしか見えないという意見も見受けられました。機会あって、アメリカ軍の精鋭部隊に所属している本物の軍人さんにみてもらったのですが、モデファイプローンはしっかり褒めてくださいました。 あまりマニアックになって一般の方を置いていってしまわないように、このあたり何処までやっていいのか難しいところです。 それと主人公側は、襲われた自分たちを守るため以外は、むやみに殺さないようにしています。(これも1話に関しては、少し過激にしてありますが・・・) 3. この作品に込められたメッセージとは? 僕の方から語ることではないので、視聴者の皆さんがが、いろいろ感じ取って頂ければそれがメッセージだと思います。只のバイオレンスアクションとしてみてくれてもいいし、体制、反体制の抗争劇としてみてくれても、はたまた、純愛ドラマとしてご覧頂いてもオーケーです。基本的に大上段にメッセージとかテーマとかを語るのは、見るのも作るのも苦手です。後一歩でA級になり損ねた位のB級作品が好きなので。 4. 思い入れのあるキャラクターは誰ですか?またその理由は? 各キャラすべて考えて作っているので一番は決めづらいですが、仁に興味があります。 完全なようでいて、実は丈に激しい嫉妬と羨望、もしかしたら愛情を持っているのかも。 自分を理解しているようで、実は自分をもてあますところとか・・・。 5. ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。 今回の現場は僕以外20代のスタッフで固めています。 みんな必死で徹夜しながら描いてます。 とても熱いフィルムになっているので、是非続けてみて下さい。 岩浪さん率いるキャスト、音響チームの皆さんもすばらしい仕事してくれています。 2チャンネルステレオなのがもったいないくらいです。 後、今回は、劇伴初担当の石川さんがすばらしいスコアを描いてくださいました。 耳でも楽しんでくださいませ。 |
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